ボディケアの基礎知識

オールシーズン、乾燥知らずの素肌で過ごすには
肌にやさしい洗浄剤選びと、肌質に合わせたボディ洗いのヒントをご紹介します。
健康な肌とは?
美しい肌(美肌)とは、健やかな肌のことを言います。
健康な肌こそが、最も美しいのです。
それでは、「健康な肌」はどのようになっているのでしょうか?
皮膚組織は主に「タンパク質」でできています。
そのままの状態では「異物」が体内に浸透したり、外部からの色々な刺激を直接受けるので、皮脂腺から皮脂を出し、角層という壁の表面をコーティングして、「タンパク質を油紙で包むように」保護しています。
そのお蔭で身体が守られ、生命が維持されています。
脂の膜が身体の水分の蒸発を防ぐから、健康なお肌はいつでもシットリしているのです。
シャワーを浴びたら、皮脂によって「パチッ」とはじかれた丸い水滴ができるのが健康なお肌です。

洗う回数は、肌質に合わせて調整しましょう
頻繁に洗うことが「清潔=エチケット」と思われています。
でも、身体を洗う本来の目的は、日常生活で身体に付着する汚れや、汗、余分な皮脂を落とすことです。
必ずしも頻繁に洗えばよいということではありません。洗いすぎにより、かえってお肌を傷めてしまうこともあります。
ボディの汚れには大きく分けて2種類あります。
「水で落ちる汚れ」と、「水では落ちない汚れ」です。
「汗」は、水で落ちます。
だから、シャワーだけで良いのです。
「皮脂」や油やたんぱく汚れは、水では落ちません。
油汚れは水になじまないので、石鹸を使う必要があります。
●オイリー肌の方は、皮脂分泌が活発です。通常、毎日皮脂汚れを落として丁度いいでしょう。
●乾燥肌の方は、皮脂分泌が活発ではありません。(肌表面を守るための皮脂が常に不足しがちです。)
オイリー肌の方に比べると、保護力が弱いため、色々な刺激に対して敏感になります。
肌が弱っている時は
こちらは、お肌が弱っている方に向いた洗い方ですので、お肌が健康な方は、今まで通りに石鹸生活を楽しんでください。
最近のご相談者は「毎日ていねいに全身を洗うこと」⇒「清潔」⇒「オシャレ」と思っている方がほとんどです。
しかし、清潔好きのお母さんを持つお子さん程、比例してアトピーが多いとの報告もあります。
ここで、考えていただきたいのは、本当に毎日全身を丁寧に洗わなければならないほど、身体から皮脂が出て、汚れているのか?ということです。
肌が弱っているときは、毎日ボディを石鹸で洗う必要はありません。
逆に刺激になったり、皮脂を奪いすぎて、乾燥肌を招きます。
確かに、合成洗剤に比べて石鹸の方が皮脂を根こそぎ落とさないのでよいのですが、やはり洗いすぎは感心しません。
乾燥肌の方
どうしても毎日洗いたい場合は、肌にマイルドで刺激が少なく、洗浄力の強すぎない石鹸を選ぶ必要があります。
(「石鹸」と一言で言っても原材料などによって洗浄力や使用感は全く異なります。)
肌に何らかの不安をお持ちの方
もし毎日洗うのでしたら、足の裏などポイント部分だけにしましょう。
その他の部分は、時々洗うだけで十分です。
(肌の調子をチェックしながら加減してください。)
乾燥がひどい方
ほとんど石鹸を使って洗わなくてもよいでしょう。
エチケットとして「臭い」が一番気になるでしょうが、 お湯だけで洗っても、ある程度の汚れは落ちます。